浮気されたら、どうするかはあなたが決めることができます

夫の浮気の証拠をつかんだり、夫が浮気を自白した場合、今後の選択権は妻であるあなたが持つことになります。
許してくれと土下座してくる旦那さんもいるでしょうし、逆に別れてくれと言ってくる人もいるでしょう。
浮気相手と結婚したいから別れてくれと言われても、それでも離婚するかどうかを決めるのはあなたです。

 

浮気をした夫は、有責配偶者です。有責配偶者側からの離婚請求は基本的に通りません。
有責配偶者からの離婚請求が認められるのは、長期間の別居期間がある場合などに限られます。この長期間というのは、5年〜8年くらいの期間が必要なんです。
浮気をした側が離婚したいと思っても、相手に断られたら、離婚できるのは家を出てから8年後というわけです。
逆に、浮気された側は相手がどんなに嫌がっても、離婚することができます。
民法770条の離婚原因に、「配偶者に不貞な行為があったとき」と定められているからです。

 

ただし、裁判所によって、婚姻を継続した方がいいと判断されれば、離婚の請求は棄却できるとも定められています。
例えば、一度の浮気でとても反省していて、小さな子供がいて、婚姻関係が破たんしていえると言えないような場合です。
「別れるより、やり直した方がいいよ」と裁判所が判断したら、離婚できないということです。
とはいえ、よっぽどのことが無ければ棄却されることはないでしょう。

 

 

相手が有責で離婚する場合のあなたの権利

浮気されたのが原因で離婚する場合の、お金の動きについて見てみましょう。

 

 

慰謝料を請求できる

浮気相手への慰謝料請求だけで無く、離婚する場合は夫へも請求できます。
離婚しない場合でも夫に請求できますが、する意味があまりないです。浮気相手が支払う慰謝料の額も、離婚する場合の方が高額(100万円〜300万円程度)になります。
離婚してから3年以内なら、原則請求可能です。

 

財産を分与することができる

これは、不貞行為などとは関係なく、夫婦が別れるときの決まりです。
2人で築いた財産は2人で分けるということです。普通は財産を築いた貢献度によって分配しますが、離婚によってどちらかが困窮しないように、経済力の低い方へ多めに分配することもあります。
通常は、専業主婦の場合は貢献度は3割〜5割と判断されます。共働き夫婦で同じだけ稼いでいるなら、5割になります。
結婚する前の財産や、親から相続した財産などは含まれません。
離婚してから2年以内なら請求可能です。

 

養育費を請求できる

子供の親権は母親が有利に取得できます。10歳くらいまでなら、母親が親権者となることが多いです。
15歳以上なら、本人の意志が尊重されます。
子供を引き取って育てる場合は、相手に養育費を請求できます。
これは、子供の権利です。
子供ひとりの場合は月に2万円〜4万円。ふたりの場合で4万円〜6万円が相場です。

 

名字をそのまま使うことができる

多くの場合、女性の方が結婚して男性の名字に変えています。
離婚しても、三ヶ月以内に「離婚の際に称していた氏を称する届」を出せば、そもまま名乗っていた姓を継続することができます。
子供がいる場合にそうすることが多いです。三ヶ月以内なら、この届けを出すだけでOKと簡単なので、忘れないようにしましょう
何もしなければ、母親だけ旧姓に戻って、子供は父親の姓のままになってしまいます。
戸籍についても、自動的に親権を持つ親の戸籍に入るわけではないので注意です。

 

子供に会わせないようにはできない

基本的に、相手が希望するなら、定期的に子供に会わせる必要があります。
浮気野郎だから会わせない!ということはできません。
面接交渉権と言って、親なら当たり前に持っている権利だからです。
ただし、暴力を振るう可能性がある場合などは、家庭裁判所に申し立てて制限することもできます。

 

 

離婚しない場合、別居でも生活費を請求できる

別れるかどうか考える意味でも、一度別居するという夫婦も多いでしょう。
その場合は、婚姻費用を請求できる場合があります。
例えば、会社員と専業主婦の夫婦が別居する場合、専業主婦だった妻へ生活費を送らなくてはなりません。
夫婦はお互いに助け合わなくてはならないからです。
これは、離婚するか別居を解消して一緒に住むまで継続します。

 

ただし、別居期間が5年以上続けば、有責配偶者側からの離婚請求が認められる可能性が出てきます。

 

 

こういったお金についての権利は、基本的には話し合ってお互いに納得すれば問題ありませんが、意見が食い違うこともあるでしょう。
その場合は、裁判所に調停を申し立てて話し合うことになります。それでもダメだった場合は裁判です。
裁判をすればこうなるよと、弁護士が言うことで納得することも多いです。話が通じる相手なら、裁判まで行かずに済むでしょう。

 

 

お金をしっかりと受け取るポイント

慰謝料や養育費の金額が決まっても、その通りに払い続けてもらうのはなかなか難しいものです。
振込が途中で止まってしまうことも多いんです。
確実に回収するためには、分割よりも一括の方がいいですよね。
さすがに高額なのですべてを一回で受け取るのは難しいでしょう。それでも、最初にある程度まとまった金額を受け取るなどの工夫は有効です。

 

公正証書をつくっておこう

そのときに、強制執行認諾約款付きの公正証書にしましょう。
支払いを怠った場合は、裁判所に申し立てれば強制的に回収することができます。

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